松田聖子コンサート2022 に行ってきた!!


初めて。松田聖子のコンサートに行ってきました。

チケット当選

昨年2021年12月18日の大変に悲しい事件がきっかけです。
その時は「もう、聖子ちゃんは歌わないだろう。歌なんて歌えないだろう」と思い「これまで聖子ちゃんの生歌を聴こうとしてこなかったとは、なんという人生の損失、なんという怠慢だったのだろう」と悔やんだのです。
そうしたら、今年4月にコンサートチケット発売の告知があり、だめもとでチャレンジしたら見事当選、チケットを買うことができたのです。
やってみるものです。

オープニングは「チェリーブロッサム」

オープニング、幕が開くと壇上で1人ギターを布袋さん風にかき鳴らしながら、曲は「チェリーブロッサム」。この曲ってかわいい曲と思っていたら、すごくカッコいい曲になってました。

マスクで声だしはNGでしたが、思わず喉で「ぎゃぁー せいこっっちゃーーん」と叫んでしまい開始わずか3秒ですでに最高潮。

なにせ初めてなもので、知らない曲があったら少し休憩しようくらいに思っていましたが、休憩する時間なんてありませんでした。
もう、ほぼ歌える曲を歌ってもらいたいように歌ってくれました。

中盤、アコースティックに演奏するコーナーがあり、そこで、会場からのリクエストに答えるという趣向がありました。
これは聖子ちゃんコンサートでのお約束のようで、通常はお客さんが声で伝えるようですが、今回は声出し禁止ということでそれぞれがボードを用意されていました。
これを聖子ちゃんが舞台から眺めながら、ワンフレーズずつ歌ってくれるのです。
すぐに歌ってくれる曲と、思い出しながら歌い始める曲とがあり、「あってますか?」なんていいながら進めていくのが「できるかなゲーム」の体で楽しく、また普段の鼻歌を聴いているようでこちらもドキドキです。
なかには、「ハードル高いな。さよなら」と冷たくバッサリ切り捨てられる曲があるのも面白かった。

終盤、ピンクのブリブリ・ミニスカドレスでは「行っくわよーー」と大ヒット曲を怒涛のごとく繰り出してくれる大サービス。
これはお約束のようですが、お約束をその通りにやってくれるのは大変ありがたい。

劣化なし。

声の質・ボリューム・つや・フレージングが安定して魅力的で、若い頃とは当然変わって高音の伸びがもう1つかなと思いましたが、幅の広さのような響きを感じ変化はあっても劣化感は皆無でした。

劣化感といえばルックスも同様。

かっこよい布袋さん風スーツ→純白フリフリ・ドレス→黒っぽいシックなドレス→ピンクのブリブリ・ミニスカドレス(アンコール→ドピンクの聖子ちゃんTシャツに白スコート、ひっつめポニーテール)。

と、若い頃以上にゴージャスなぶりっ子衣装でしたが、これがピッタリはまっていて”痛い”感じはまったくなく、ただただかわいかったのも(なぜか)うれしかった!

ダンスのキレもダンサーに見劣りせず、舞台右に走り寄り、左に走り寄り、階段を駆け上っても息切れ無し。
ぶりっ子衣装の下には鍛え上げられた鋼の身体が隠されていることにも感嘆でした。

神田沙也加さんのお話

沙也加ちゃんについてお話される場面がありました。
黒っぽいシックなドレスを着て登場されて沙也加ちゃんの曲「ever since」を披露。
聖子ちゃんと声質も似ているのでしょうか。大変迫力のある聴きごたえのある歌でした。
「忘れる時はない。彼女は天国にいるけれど私の心の中にいつも生きている。これからも一緒に歌ってくれるので、私も歌い続ける」と話されました。
この時ばかりは涙でしたが、きちんと話してくれたことでますます応援する気持ちになり、私たちの聖子ちゃんはこれからも健在であり続けてくれるのだ、という安堵感もありました。

松田聖子口パク疑惑 への考察

聖子ちゃんとえいば「口パク疑惑」があるようです。人間ですからそういった場合もあるかもしれませんが、今回のコンサートについては次の5点から打ち払いたいと思います。
・間違いなく生声で歌うリクエストコーナーでの声と歌声にギャップがない。
・超高音が突き抜けない。
・沙也加ちゃんの話の後や、途中声枯れした時があった。
・途中休憩(?)にダンサーによるダンスパフォーマンスだけの時間があり、音楽に合わせたメンバー紹介は聖子ちゃんの声なのだが、これは間違いなく録音で、やっぱりテンションが全く違う。
・体は鍛え上げられているので声帯も鍛え上げられていると考えられる。
※ギター、ドラムを演奏する場面があったが、これはギタパク、ドラパクはしていた。見たらわかった。

聖子ちゃんは歌うことでできている

恋をし、嘘泣きもし、結婚し、離婚し、結婚し、離婚し、結婚し・・・そして最大の悲劇に見舞われても「もう歌なんて歌えない」「仕事に手がつかない」というレベルを超越して「聖子ちゃんは歌うことでできている」のだということがはっきり理解できました。

聖子ちゃんに向かっていっぱい手を振って、たくさん拍手して夢のような時間でした。

(2022年7月14日 日本武道館)

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