ロシアの軍港、ウクライナの軍港。ロシアが欲しいオデーサ
ロシアはウクライナ新ロシア派が支配する東側の地域ドンバス〔ルハンスク(ルガンスク)、ドネツク〕から、黒海までの地域を帯状に支配しています。
時事通信ウェブサイト2022.4.13より
理由は明確で、黒海へ出たいわけです。
すでに、クリミア半島は併合していますので(国際的には非承認)アゾフ海も含めてつなごうとしています。
ロシアは広大ですが、軍事的拠点となる港は意外と限られていて、海への出口はどうしても必要なのです。
ロシアとウクライナの海への環境をまとめます。
目次
ロシアの軍港
ロシアは寒いので、不凍港であることが必要です。
東、北方面は完全オープンですが、南、西方面は他国に”ふさがれている”環境です。
ロシアのおもな軍港
西側をみると、4カ所だけです。
しかも、カリーニングラードはロシアと地続きでなく、飛び地になっています。
2022.04.18
【歴史地図】カリーニングラード ロシアの飛び地 重要な海軍の拠点
カリーニングラードはロシアの軍港ですが、リトアニアの南に位置し、ロシア本土から直接アクセスできない、飛び地です。 なぜ、このような状況なのでしょうか。 ドイツの飛び地のはじまり 13世紀、ポーランドはこのあたりに居住する異教徒を攻略しようと戦いをしかけました。 この時、援軍として招き...
ウクライナの軍港
ウクライナのおもな軍港
ロシアが欲しい軍港
ウクライナは黒海から地中海へ出る絶好の位置にあり、ロシアとしてはなんとしても手に入れたいでしょう。
セバストポリはクリミア併合ですでに支配下にあります(国際的には非承認)。
ベルジャーンシクも支配下となっています。
残すは
オデーサ(オデッサ)。
ここも狙われる可能性はありそうです。
ウクライナ応援シリーズ
ウクライナの歴史とクラシック音楽。ウクライナに関連する交響曲は多くあります。チャイコフスキー交響曲第2番『小ロシア』の小ロシアはロシア側からみたウクライナの呼称。辺境の意味がある。ウクライナはたんに「土地」の意味だとしている。
ウクライナの首都キエフは、歴史的にロシアの発祥です。キエフが重要な都市であったことは、作曲家がテーマにとりあげていることでわかります。その1つに。ムソルグスキー作曲『展覧会の絵』の1場面「キエフの大門」があります。ウクライナの賢公が設けた門です。
チャイコフスキー作曲のオペラ『マゼッパ』の主人公マゼッパは、ウクライナの独立をめざすコサックの指導者です。コサックはウクライナの地を外敵から守るために結成された自警団。コサックの地をウクライナとよぶようになりました。