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Dialogue for People 安田 菜津紀さん取材レポート 「破綻」した難民審査参与員制度、統計なく「立法事実」化 でやめてもらいたいこと。

ウェブメディアDialogue for Peopleの取材レポートで、安田 菜津紀さんが「破綻」した難民審査参与員制度、統計なく「立法事実」化 の記事を書かれている。

この記事の問題意識は
「送還停止効の例外」は、何を根拠に法案に盛り込まれたのか。
という点だ。

そして、その解明にあたって柳瀬房子さんをやり玉に挙げている。

このアプローチは間違っている。

柳瀬さんは真摯に、難民の方がいらしたら救いたいという思い一つでこの難民審査参与員の仕事を受けている。
柳瀬さんは「ボランティア活動をする人」であって、政策企画者ではないし研究者でもない。
頼まれたから難民認定のインタビューに携わっているのであって、自ら統計をとることはないだろうし、そんな必要もない。

ただただ長年の実感としてとにかく該当者が少ないのだということを語っているのだ。

どういった方が難民としての支援が必要なのか、あるいは別の枠組みでの対応を要するのかというふるいわけは、難民の方々と実際に触れあってこられた方実感というものは重要である。

「分母が何件か」という統計の問題は柳瀬さんに尋ねることではなく、法務省に問い合わせてくれませんか。
「柳瀬氏がそう言った」と自らの不備を柳瀬さんになすりつけている斎藤法務大臣こそが問題だ。

柳瀬さんご自身が「慎重・丁寧」に審査していることに間違いはない。
45年間、無償で、時に私財を投入し難民支援にとりくんでこられた実績がその証明だ。

“自身を「参与員代表」のように語る”とあるが、そんなことはない。
難しいことを含む問題や時間を割くことの関係で他の方が対応や取材に応じられないことが多い中、柳瀬さんが真面目に応じてしまっているだけだと想像する。

難民を助ける会のウェブサイトから下記が引用されている。
“柳瀬氏が現在「名誉会長」を務める「難民を助ける会」は、公式サイトに「難民審査参与員としての柳瀬個人の見解であり、当会を代表するものではありません」”
柳瀬さんは間違いなく「助ける会」名誉会長であるが、個人の考えは会の総意とは別というのは、なんの違和感もなく矛盾もない。

柳瀬房子さんの個人攻撃をするのはすぐにやめてもらいたい。

私自身は30年弱の「難民を助ける会」1サポーターであり、個人崇拝者ではない。

一柳みどり

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