ステッカーチューン

少し前、テレビでTOKIOの長瀬クンが「ステッカーチューン好きなんっすよね」と言っていました。
それは何? と思ってグーグルで見てみましたら。
出てくるわ、出てくるわ。
シールで下地が見えなくなっているスマホ、ド派手なスケートボード、ゴミ箱?と思えるようなノートパソコンの天板、オタク系のイラストが全体にべったり貼りついている車体、等々。

要は、物品をシールで飾るということのようです。
こういった状況自体は、今に始まったことではありません。
10年以上前、女子高校生は手帳をプリクラで貼りつぶしたり、携帯電話をキラキラのラインストーンで埋もれさせたりしていました。
この頃こういった行為は「デコる」といっていました。
キラキラにした携帯電話は「デコ電」といわれていました。

派手な色や文字、附属品などで装飾されたトラックは「デコトラ」と呼ばれ「芸術の域だな」などと思われていた一方で、オタク系のイラストで飾った車は「痛車」などといわれ、ちょっと日陰の存在ぎみでした。

これが今は、「ステッカーチューンの車だゼ」という感じで、見る方もポジティブに受け止めるようになってきているような気がします。

幼少の頃、おまけのシールを何かにとりつかれたように、冷蔵庫やテーブル、テレビに貼りつけまくった経験は誰しもあるもの。
あの、「スーっとはがして、見つけたスペースに集中して貼る」という一連の作業はシールなればこそのカ・イ・カ・ン。
人は、シールの魔力から逃れられない生き物なのかもしれません。

iPhoneにカバーをつけて「チューン」している人々を見つける度、Appleのデザイン担当の人はどう思うのかな、と思います。

今日は、朝から台風で日本列島荒れ模様。
うっとおしいこんな日に
ベートーベン交響曲第6番「田園」4楽章さび。 >>>こちらから聞けます

関連記事一覧