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難民を助ける会創立40周年記念チャリティーコンサート

2018年11月14日、NPO法人難民を助ける会の創立40周年を記念するチャリティーコンサートが開催されました。

演奏はピアニストがお二人。
仲道郁代(なかみち いくよ)さん、金子三勇士(かねこ みゆじ)さんです。
仲道さんは昨年にデビュー30周年を迎えられた美しすぎる”大御所”、一方金子さんは高校生までハンガリーで音楽を学んだ後帰国、日本デビュー7年目でスタインウェイ&サンズと公式に提携するスタインウェイ・アーティストです。

このお二人が第1部では1台のピアノでの連弾、第2部では2台のピアノでのセッションを披露されました。

曲目は

■第1部(連弾)
ラヴェル:「マ・メール・ロワ」より
第1曲 眠りの森の美女のパヴァーヌ
第3曲 女王の陶器人形レドロネット
第4曲 美女と野獣の対話
第5曲 妖精の園
ラフマニノフ/アンダーソン&ロー編:ヴォカリーズ
ラフマニノフ:ピアノ連弾のための6つの小品 op.11より
第1曲「バルカロール」
第4曲「ワルツ」
第6曲「スラヴァ」

■第2部(ピアノ2台セッション)
モーツァルト/グリーグ編:ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 K.545
サン=サーンス/アンダーソン&ロー編曲:「動物の謝肉祭」より 白鳥
ドビュッシー/福田直樹編曲:「ベルガマスク組曲」より 月の光
ボロディン/中原達彦編曲:歌劇「イーゴリ公」より だったん人の踊り
ホルスト:組曲「惑星」より ジュピター

コンサート

第1部は仲道さんが「ピアノの音森を散策するような気持ちで聞いて」とおっしゃったとおり、メロディー的な輪郭がつかみづらい曲のラインナップでしたが、ピアノの高音と低音がボリューミーに耳に届く連弾の贅沢さを味わいました。

第2部は一転、どれも馴染みのあるフレーズが盛りだくさんの楽しい作品です。
メインのピアノは仲道さん。
非常にキレのある強くキラキラとした音色です。席から見える指運びは、手首はまったく動かず指部分だけが激しく鍵盤上で上下していて、見ていると瞬きできないくらいでした。
一方バストアップは真逆、涼しげでゆったりとした表情です。
ピアニストは聞かせるだけでなく見せる仕事でもあるのだなとよくわかりました。

加えて、仲道さんのピアノに引き込まれてしまう魅力にお話がありました。
今回の演奏会はチャリティーということもありますが、「言葉にならない言葉を音で表現して心に届けばと思って演奏している」といった想いを話していらっしゃいました。
楽譜の解釈や自分の内面を表出させるのではなくて、聴衆のみならず時代の感情を音楽に込めているのだというコンセプトに、ピアノや音楽の知識を有しない素人でも安心して聞きいることができました。

難民を助ける会(AAR)とは

このチャリティーコンサートを主催したのがNPO法人難民を助ける会(AAR)です。
難民を助ける会は、海外・国内で政治的背景や災害などで困難な生活を強いられている一般の方々のところに出かけていって、物資や設備を整えて回るお助け隊です。

「国民のことはその国が対処すればいいではないか」「その国に生まれて運が悪かったね。」と思うこともありましょう。
ですが、少しだけ想像するとそんなことを言っていられないことがすぐにわかります。

昨年は北朝鮮のミサイル危機でJアラートが結構作動しました。
ミサイルが着弾し街が破壊され、同時に侵略者が次々と日本に上陸し我が町内にやってきたら。
——————-
1.その場所に留まる。
2.逃げる。
——————-

1.その場に留まったとして、街は機能していませんからスーパーもコンビニも使えません。
水道管もやられていて、水も飲めません。
こんな時、誰かが安全な場所を確保してくれて、食糧を供給してくれたら一息つけます。

難民キャンプ生活です。

2.逃げる場合、日本全国同様な状況ですから、海外へ脱出するしかありません。
海外に移動するには船に乗るか飛行機に乗るかですが、飛行機は無理でしょう。
そうなったら海を渡るしかありません。

ボートピープルです。

このように、自分の身に降りかかってくる可能性があるわけです。
日本国大混乱のなか、日本政府が難民生活・避難民生活者になにかしてくれるでしょうか。
役所が何かしてくれるでしょうか。
一人一人の生活にまではとても無理です。
そこで、動いてくれるのがNGOです。
NGOは独立した団体ですので、国にも企業にも縛られずに自主的に活動を行います。
難民を助ける会の場合は、日本政府からも補助金が出ています。
つまり、政府では足りない部分を託されているということです。
補助金は出ていますが、それだけでは足りません。
寄付が必要です。
戦地や被災地に行ってボランティアすることができない時は、難民を助ける会に寄付をすれば「お助け隊」に代わりに活動してもらうことにもなります。

難民を助ける会の活動はこちらから

 

参加すること

難民を助ける会は40年間、寄付で活動を続けて来ています。
「困った時はお互い様」の精神が基本だそうです。
だれしも自分が困った時は助けて欲しいものです。
そうでない時は、できることで困った方のお役にたとうということで賛同者が増え現在にいたってるということです。

理事長の長有紀枝さんがコンサートの挨拶で
「戦争を経験していない、経験した人から直接話を聞いたことがない世代の人たちが増えている。それでも支援活動への参加や意識が薄れることはない。文学や音楽の力で伝える力、それを感じる力で平和への意思は続けていけるのだ」といったお話をされていました。

2018年、世界はトランプ大統領の政治家の発言とは思えない、単純に味方以外を区別して攻撃するという身も蓋もない言動に揺さぶられています。
こんな時代、揺るがない信念で人道援助を地道に取り組んでいる方々が力強くいます。
やはり、チャリティーコンサートに行ったり、イベントに参加するなど活動に触れるといいなあと思いました。

今日の1曲は、ピアノではないのですが、アンタル・ドラティ指揮 ロンドン交響楽団の演奏で、ボロディン作曲、歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」

こちらから聴けます

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