第46代フィンランド首相 サンナ・マリン。女性首相はフィンランドでは珍しくない
首相官邸HPより
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第46代フィンランドの女性首相 サンナ・マリン
NATO加盟申請でフィンランド首相ががぜん注目をあびています。
36歳、女性、そして美人。
コンプライアンス的に問題のある表現ではありますが、実感としては共通しているのではないでしょうか。
サンナ・マリン首相は1985年生まれでフィンランド社会民主党代表。
2019年に34歳でフィンランドで史上最年少の首相(女性首相として3人目)、世界最年少の国家指導者となり、現在に至っています。
マリン内閣成立時の閣僚たち。右から2番目がマリン
フィンランドは女性の政治参加先進国
フィンランドは1907年にヨーロッパで初めて女性参政権が認められ普通参政権を実現させた国です。
この2年前の1905年はロシアのフィンランドにたいする圧政の象徴ともいえる「2月宣言」が撤回されました。
「2月宣言」はフィンランドに「ロシア化」を強要したもので、これにたいしフィンランドは独立に向けた激しい抵抗運動を繰り広げました。結果ロシアは一時引き下がりました。
「2月宣言」についての詳細は↓
フィンランド初の女性大統領、首相
フィンランドは共和制の国で大統領と首相が存在します。
国民が直接選ぶのが大統領で、議会が使命する内閣の長が首相です。
実質的には議会が行政権を負っています。
そしてこれまでも大統領、首相を務めている女性が複数います。
大統領
タルヤ・ハロネン
女性初の大統領。2000年に選出され、2期、12年間務めました。
首相
アンネリ・ヤーテンマキ
女性初の首相。2003年に選出されるもスキャンダルで短命。
マリ・キビニエミ
2010年にハロネンから指名される。翌年の選挙で敗北し退陣。
左からフィンランドのマリ・キビニエミ首相、ロシアのドミートリー・メドヴェージェフ首相、ハロネン(2010年7月21日)
フィンランドはジェンダー平等先進国
国連統計で、ジェンダーに関係するデータをみてみると。
世界の不平等調整後の人間開発指数(IHDI) ランキング 2019年
世界4位(日本18位)
全体はこちら↓
世界のジェンダー不平等指数(GII) ランキング 2019年
世界7位(日本24位)
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国会での女性の議席数(%) sdg5_parl 2020年
世界11位(日本169位)
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そして、教育水準を示すデータ
PISAスコア sdg4_pisa 2018年
世界5位(日本2位)
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世界の人口 ランキング 2020年
世界116位(日本11位)
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小国であり、教育水準が高く、女性が活躍している。
(ムーミンがいる!)
フィンランドはとても魅力的な国です。
ウクライナ応援シリーズ
https://classic.magazine7.net/ukraine-3/