シナイ半島の停戦監視に日本の自衛隊派遣

シナイ半島とは

シナイ半島はシナイ半島はエジプトの紅海側にはみだしている三角の半島です。

イスラエルと面しています。
「ゴラン高原」の記事にあるように、ゴラン高原と同様に1967年の第3次中東戦争でイスラエルに占領されました。

シナイ半島はエジプトの領土でした。
エジプトはシナイ半島を取り戻そうと第4次中東戦争でイスラエルと戦いましたが、失敗に終わりました。

エジプトはこの戦争でイスラエルの強さを痛感し、対決姿勢を変更し、和平を結びます。
1978年のキャンプデービッド合意です。

そして、イスラエルはシナイ半島から撤退しました。

その後、1979年にエジプトとイスラエルは平和条約を結び、シナイ半島には停戦を監視する多国籍軍(MFO)が置かれることになりました。

国連軍ではなく、多国籍軍なのはソ連の反対があったためです。

エジプトは他のアラブ諸国を無視して単独で和平を結んだため、アラブ諸国との関係は悪化し断交に至っていました。
とくにゴラン高原を奪回すべく一緒に戦ったシリアはエジプトに対して強硬で、ソ連に国連軍の派遣を拒否するよう要請したのです。

日本の自衛隊派遣

日本政府は2019年4月2日、この多国籍軍監視団に自衛官2人を派遣することを決めました。
派遣期間は4月19日から11月30日までということです。

中東戦争は現在も継続中です。

読売新聞4月2日夕刊

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