縄文デザイン

石川県野々市市教育委員会が市内の「御経塚古墳(おきょうづかこふん)」から出土した土器の模様をデジタルデータでウェブサイト上に公開しました。
誰でも、商用でも自由に利用できるということで、色をつけてみました。

縄文時代は、”布切れをまといむしろで腰を巻き、槍を持って裸足で歩き、頭ぼさぼさ”というイメージが持たれがちですが、実はまったく異なりかなり洗練された衣服文化を持っていたことが明らかになってきています。

縄文人は繊維を編んだり織ったりする技術を持っていて、植物を抜いて裂くと糸状になる植物を利用して編み物で衣服を作っていました。
また、冬の寒い時期には動物の皮を使った服を着ていました。
動物の皮をはいで、それを柔らかくなめして2枚を肩と胴で縫い合わせて袖無しワンピースのようにして、頭からかぶり体に合わせて黒曜石などを使って断裁していきました。
靴は原則裸足ではあったものの、冬には雪の上を歩くカンジキのようなものをはいていました。

縄文の遺跡から装飾品がたくさん出土するのはよく知られているように、耳飾りや櫛などでおしゃれを楽しんでいたと思われます。

装飾の色は赤が多く使われています。
赤と並んで多いのが黒。赤と黒の組み合わせの漆器が多く出土しています。
また、粘土に雲母片が混ざっていてキラキラみえる土器もあり、かなりの色彩感覚を持っていたと思われます。

2018年9月2日まで東京国立博物館平成館で「縄文特別展」が開催されています。
ちょっとした縄文ブームなのでしょうか。
特別展サイトこちら⇒

野々市市教育委員会のダウンロードサイトはこちら⇒

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