『レオノーレ』序曲 1番の謎

シリーズ 2分でクラシック 19/93

『レオノーレ』序曲は、もともとオペラ『フィデリオ』の序曲として書かれたものでした。

オペラ『フィデリオ』は最初に劇場でかけられた時ははあまり評判がよくなく、ベートーベンは修正を加えていき、その都度序曲も新しく作曲したのだそうです。
その数、4曲。
序曲だけで4曲作曲したのです。

『レオノーレ』序曲1番
『レオノーレ』序曲2番
『レオノーレ』序曲3番
『レオノーレ』序曲4番

このうち『レオノーレ』序曲4番が現在『フィデリオ』序曲として演奏されています。

つまり
『レオノーレ』序曲1番
『レオノーレ』序曲2番
『レオノーレ』序曲3番
『フィデリオ』序曲
というラインナップなわけです。

不思議なことに、初演で演奏されたのは序曲2番でした。
その後改訂されたのが序曲3番、次の序曲4番は決定稿となり『フィデリオ』序曲として定着しています。

では序曲1番はいったいどうなっているのでしょう。
序曲1番はベートーベンが生きた時代には演奏されていないのです。
死後に楽譜がみつかり、それはどうやら序曲2番の年だった形跡があり、幻ながら1番となっているもようです。

プチ・クエスチョン

Q. 『レオノーレ』序曲のうち、最も多く演奏されているのは何番でしょう。

A.
3番   push

規模が大きく本体がかすむほど、充実しているといわれる管弦楽曲で、『レオノーレ』序曲シリーズの中で現在最もよく演奏されています。

序曲『レオノーレ』は
・オペラのタイトルと序曲のタイトルが別だった
・「序曲」がついているのになぜか単独で演奏される
・序曲が3種類もある
という不思議な曲群です。
ベートーベンならではの豪華な現象といえましょう。

序曲『レオノーレ』第1番

序曲『レオノーレ』第2番

序曲『レオノーレ』第3番



今日の1楽章は

ベートーベン交響曲第1番2楽章

「さびから入門クラシック」

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